アントニオ猪木さんは誰もが認めるプロレス界のレジェンドです。2022年10月に79歳で天に召されましたが、タレントや実業家、政治家としても名を馳せた稀有な存在でした。
身長については公称191cmでしたが、実際は全盛期で189cm、現役生活の後期で186cmと思われます。
その後、60歳代までは182cm程度をキープしたものの、70代で顕著に身長が縮んでいき晩年は178cmくらいだった可能性が高いです。今回は現役時代から晩年まで実際の身長を考察していきます。
アントニオ猪木の実際の身長
アントニオ猪木さんの公式プロフィールでは、時期によって多少変動するものの身長190~191cm、体重102~110kgとされていました。
身長が縮んだ?晩年のアントニオ猪木
まずは実際に他のタレントとの比較画像で検証してみましょう!
比較画像による検証
まずは2018年1月(74歳)で「開運!なんでも鑑定団」に出演した際の画像です。174cmの今田耕司さんよりは身長が大きいものの180cmの福澤朗さんより若干小さいため、この時期のアントニオ猪木さんは178~179cmくらいだと思われます。
続いて2012年12月(69歳)の頃、「吉田沙保里選手の国民栄誉賞を祝う会」での集合写真です。184cmの朝青龍さんとほぼ同じで、183cmの千代の富士さんよりも若干大きいように見えますが、お二人も現役時代より少し縮んでいる可能性はあります。そのため、この時点では183cmくらいだったと思われます。
2011年4月(68歳)の頃、元幕内の若麒麟さんが解雇された際に手を差し伸べた図。鈴川真一さんは公称190cmですが、力士時代は185.5cmが公称でした。相撲取りはサバ読みをできないため、その前提で比較するとアントニオ猪木さんの身長は184cmくらいはありそうです。
以下は2010年3月(67歳)の頃、当時エンゼルスの松井秀喜さんと並んだワンシーンです。
やや角度が付いているので正確ではありませんが、アントニオ猪木さんの身長はやはり183cm前後ですかね・・・。続いて、身長について本人のコメントを発掘してみました。
本人の証言
2015年12月(72歳)に映画「ブリッジオブスパイ」の宣伝に出演した際のコメントです。
「今日(身長の)検査をしましたが、だんだん縮んでいくんですね。180cmちょっとはまだありますけど」
前出の比較画像も踏まえると、おそらく70歳を迎えた晩年は180~182cmで、そこからさらに徐々に縮んでいったというのが実際でしょう。
実際、2013年6月(70歳)の頃の本人のインタビューでは、身長が縮んで182cmだとコメントしていました。
なお、2010年5月(67歳)に「スタジオパーク」に出演した際には自身の身長を184cmと申告していました。
年齢ごとの画像比較とも辻褄は合うため、そこまでおかしな数値ではないと思われます。
若い頃の身長について
続いて、現役時代の若い頃の身長についても検証してみましょう。
比較画像による検証
以下は1976年(アントニオ猪木さんは33歳)に開催された世紀の一戦、モハメドアリ戦のワンシーンです。モハメドアリは公称191cmですが実寸は189.2cmであることが明かされているため、その前提で比較してみましょう。
2人の身長はほとんど同じくらいだと思われます。念のため、別シーンでも検証してみても身長はほぼ同じです。
アントニオ猪木さんの全盛期の身長は189cm前後で間違いないでしょう。
本人の証言
晩年に差し掛かる以前にテレビで「昔は189cmだったが、今はちょっと縮んで186cm」とコメントしたことがありました。これまでの検証結果とも辻褄は合うため、やはり全盛期は189cmで現役の晩年には186cmくらいだったと考えるのが自然かもしれませんね!
※引退は1998年のドンフライ戦(55歳の頃)
アントニオ猪木さんはある程度サバを読んでいたにせよ、プロレス界のお約束として許容範囲と言えるでしょう。
どの程度サバを読むかは個人差がありますが、プロレスラーにおいては5cmほどサバを読むのが慣例となっていると、スター選手の蝶野正洋さんが明かしたこともあったくらいなので・・・。
身長が縮んだ理由
アントニオ猪木さんの身長が縮んだ理由について考察します。
加齢によるもの
一般的に中高年に差し掛かって以降、徐々に身長は縮んでいきます。
全盛期のアントニオ猪木さんが186cmで、60歳代のころに182cmくらいなのは辻褄が合いますね!
怪我や病気によるもの
アントニオ猪木さんは2009年(66歳)と2018年(75歳)の頃に腰椎すべり症の手術を受けています。歩くことすら難しいほどで、現役時代のダメージの影響とされています。腰椎すべり症の代表的な表れ方として「身長が縮む」ことが挙げられます。2009年(67歳)以降も2,3年間は182cm前後をキープしていたので、これだけが原因とは言えませんが、晩年の急激な身長の変化の一因となった可能性はありますね。
また、最晩年である2021年(75歳)の頃には別の病気にかかっており、10cmほど身長が縮んでしまったようです。
現役時代の無理も影響したのか、晩年はいろんな病に患わされてしまったアントニオ猪木さんでしたが、それでもなお折れないココロに多くの人たちが勇気づけられました。
世間の声
アントニオ猪木さんはメディアへの登場も多く、その身長についても様々な意見が飛び交っています。その中でもっとも信頼できそうなのは実際にアントニオ猪木さんに握手をしてもらった人の声でしょう。以下は現役生活の後期にあたる1992年(アントニオ猪木さんが52歳)の頃に実際にお会いして、185~186cmだったとの感想です。
おおむね本記事での結論と同様の見解のようですね。
長州力との比較
昭和を代表するプロレスラー同士として、アントニオ猪木さんは長州力さんと身長を比較されることが少なからずあります。
アントニオ猪木さんの公称191cmに対して、長州力さんは公称184cmでした。両者が並ぶと明らかにアントニオ猪木さんの方が大きいですね!
なお、2人ともプロレスラー同士なので両者サバを読んでいる可能性が高いとすると、実際の身長を推定する比較画像としては向いていません。
あくまで身長差をイメージするための画像としてご理解ください。
なお、晩年には身長差はかなり縮んでいました。以下は2020年2月(77歳)の時のワンシーンです。
なお、長州力さんの実際の身長とサバ読み疑惑については以下の記事で詳しく解説しています。
【決定版】長州力のホントの身長は176cm?公称184cmはサバ読みしてるか検証プロレスラーが身長でサバを読むのは、ファンの期待するイメージに応えるためと言えます。身長に限らずいろんな面で役作りを徹底するプロフェッショナリズムの表れとも受け取れますね。
まとめ
アントニオ猪木さんの身長は公称191cmに対して、実際は全盛期で189cm、現役後期で186cmと思われます。
60歳代までは182cm程度をキープしたものの、70代で顕著に身長が縮んでいき晩年は178cmくらいだった可能性が高いです。
類まれなるバイタリティーで昭和を代表する傑物の一人として、今もなお輝きを放つアントニオ猪木さん。
どれだけ大変な時でも気丈に振舞ったアントニオ猪木さんの生き様を想い、私たちもたくましく生きていきたいものですね!